レジェンド作品の一部になることができてすごく嬉しい
ーー舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜出演が決まっていかがですか?
『銀河鉄道999』は私が生まれる前の作品で、伝説のアニメというイメージがあります。今、東映アニメーションに通う機会があって、そこに行くと、メーテルたちの銅像があるんですよ。それを見ているだけでレジェンドだなと思います。そんな作品の一部になることができるのはすごく嬉しいです。
ーーそのレジェンド作品でクレア役を演じるというのはいかがでしょうか?
クレアはガラスの人間なので、決まったときは単純に「ガラス楽しそう!」と思いましたが、スチール撮影をやってみて、意外と大変だなということに気づいて驚きました。これまでに人間以外の役をやったことがないんです。クレアは元々人間ですが、『銀河鉄道999』の世界観は機械人間などがいるので、自分もその世界観にハマるにはどういう動きをしたらいいんだろうなと思いました。
ーースチール撮影してみて、ビジュアルはいかがでしたか?
撮影現場のみなさんの反応がすごく良かったので、楽しんでもらえるんじゃないかなと思いました。私自身は撮られることに必死で、姿をあまり見ていなくて(笑)。でもみなさんに喜んで頂けるんじゃないかと自信になりました。
ーーキラキラしていて透明感が綺麗でしたね。
ありがとうございます!良かったです!
初共演の方が多いほどワクワクします
ーー初共演のキャストの皆さんに期待することは?
元々、中川(晃教)さんのファンでしたので、まさかこんな形で共演させて頂けるとは思っていなくてとても嬉しいです。『モーツアルト!』では、自由でカッコいいモーツァルトを演じられていて、中川さんにしかない歌い方で、色気があって魅了されました。ミュージカルが大好きで以前から拝見していましたが、自分がミュージカルに挑戦するとは思っていない時期でしたから、こんなチャンスがあるんだなととても驚きました。
ーークレアは鉄郎に惹かれる役ですね。
私自身も中川さんに憧れていましたが、クレアも鉄郎にそういう思いもあるんじゃないかと思っているんです。可愛い男の子という思いに加えて、野心があってちゃんと生きている人間らしい男の子であることを、生身の人間になりたいクレアは羨ましいと思っているのかなと思うと、重なる部分もありますね。
ーー他に特に楽しみにしているキャストの方はいらっしゃいますか?
入野(自由)さんは、声優の大先輩ですし、私が声優をはじめたきっかけも、声優さんがすごく好きだったからなんです。その好きだった声優さんのなかに、入野さんもいて、まさかミュージカルでご一緒できるなんてと。入野さんもミュージカルにたくさん出演されているので、そういう意味でも先輩ですし、嬉しいです。平方(元基)さんは同じ事務所で、以前一緒に演技レッスンをしたことがあるんです。その時に、すごく優しくて、面白いお兄さんだなと思いました。平方さんも“ミュージカル界のプリンス”のイメージがあるので、共演させて頂けて嬉しいです。車掌役のお宮の松さんとは、ご一緒する場面が多いと思います。すごく面白い方ですよね!ぜひもっとお話したいなと楽しみになりました。
ーー初共演の方とお芝居をするというのはいかがですか?
いろんな出会いがあることがこの仕事のいいところだと思っているので、初共演の方が多いほどワクワクします。なぜか同年代の方々と初めてお会いすると引っ込み思案になってしまうのですが、今回は年上の方がとても多いので、色々お話を伺いたいと思っています。多分、私が一番年下なんですよね。
人を守って砕け散ってしまう儚さ
ーー『銀河鉄道999』の原作やアニメを見て、自分の人生と照らし合わせて、感じているもの、得るものはありますか?
映画版を拝見しましたが、クレアが鉄郎を守って死んでしまうところに惹かれました。永遠の命を求めるお話のなかで、人を守って砕け散ってしまう儚さみたいなものがあるんだなと。クレアの人間らしい部分であり、クレアが出せるポイントなのかなと思います。とてもいい役を頂いたと思いますし、演じられることが嬉しいです。純粋に好きな人を思うまっすぐさは、きっと通ずるところがあるんじゃないかと思います。例えば、大事な家族をまっすぐに思いたい気持ちに通じますよね。いつのまにか機械人間になっていたという切なさも、私がいつのまにか女優になっていたということと、ちょっと似ているのかなと思います。もちろんやめたいと思った時期もありましたが、クレアのように悲しい思いをしている訳ではありません。違いはあれど、自分の今置かれている状況に悩んだこともありましたので、そういう気持ちはわからなくもないなと思いました。
ーー映画版をご覧になって、印象に残っているシーンなどはありますか?
クレアが自ら光るところはどうやってやるんだろうと気になりました。宇宙のお話ですし、その世界観はどうするんだろうかと。東京は明治座さんですが、私もよく観に行きますし、とても好きな劇場です。あの空間でどうやって宇宙を表現するんだろうと気になります。
ーー楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。
『銀河鉄道999』は、その世界観に魅了された方がたくさんいらっしゃると思います。その世界観を壊さないように、劇場にいる自分たちも、銀河鉄道999に乗ったような気分になってもらえる世界観をめざして、その一部になれるように、クレアとして精一杯最後まで生き抜きたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください。
<リレー質問>
☆入野自由さんから美山加恋さんへ
Q.20歳になってお酒は飲みましたか?お酒は強いですか?
A.飲みました!お祝いでシャンパンを頂いたのが初めてです。アフレコで共演させて頂いている方がシャンパンを頼んでくださって、みんなで飲みました。お酒は結構強いと思います(笑)。声優をはじめてから、飲みにいく機会が結構多くて、アフレコの後に行くんですよ。舞台の稽古でもみんなで飲みに行きますし、必然的に強くなりましたね。焼肉が好きですが、赤ワインを一緒に飲むのが好きです。お仕事で地方に行ったときに、先輩に鉄板焼きに連れて行って頂いて、お肉と一緒に赤ワインを飲みました。それ以来、とても好きになりました。
☆美山加恋さんから、雅原慶さん&小野妃香里さん&塚原大助さんへ
Q.私は演じている役に引っ張られてしまい、顔が役に近づいていくことが多いのですが、みなさんはそういうことはありますか?
連載インタビュー第5回 入野自由(トチロー役) https://999-40.jp/2018/02/09/170/
連載インタビュー第4回 染谷俊之(機械伯爵役) https://999-40.jp/2018/01/09/135/
連載インタビュー第3回 平方元基(キャプテン・ハーロック役) http://999-40.jp/2017/12/09/106/
連載インタビュー第2回 中川晃教(星野鉄郎役) http://999-40.jp/2017/11/09/61/
連載インタビュー第1回 田口智博プロデューサー http://999-40.jp/2017/10/09/40/
チケット情報・公演日程はこちら http://999-40.jp/tickets/